兄妹の争いを防いだ「早期の遺言作成」
名古屋在住の70代ご夫婦のAさんは、3人の子どもがいるにもかかわらず「どの子にも申し訳ない思いをさせたくない」と、長年遺言の作成を先延ばしにしていました。しかし、Aさんが体調を崩したことをきっかけに、奥様が「このままでは何も決めずに逝ってしまう」と強く感じられたとのことです。
そこで一度だけと重い腰を上げて遺言普及協会へご相談いただきました。協会では、ご夫婦と面談を重ね、財産の状況やそれぞれの子どもとの関係性、将来の生活設計まで丁寧にヒアリングを行いました。その結果、Aさんの希望として「長男には不動産を」「次男には預貯金を」「三男には事業資金の一部を」といった具体的な意思がありました。
これらの意向を基に公正証書遺言書の案を作成し、法的に有効な内容として整え、分かりやすい文言へと落とし込んでいきました。完成後、Aさんは「これで家族の顔を思い浮かべながら安心して過ごせる」とほっとした表情でした。
その後、実際に遺言書が執行された際には、かつて懸念されていた相続でもめることなく、3人の兄弟が円満に財産を承継できたという結果になりました。「遺言を作って本当に良かった」と、奥様から感謝の言葉をいただいています。こうしたケースは、遺言が争いを予防し、家族関係を守る大きな力になることを改めて感じさせてくれます。